工場や倉庫の塗装は、その具体的なメリットがわかりにくく、オーナーや経営者もよく理解していない場合があります。
しかし、最初はきれいだった工場や倉庫も経年劣化すれば、使いにくくなってしまい作業効率も落ちますし、あちこち傷みだすと建物も長持ちしません。
今回は塗装メンテナンスにかける費用は安くはありませんが、結果として経費削減につながるメリットの多いものであることをお伝えしていきます。
工場・倉庫の塗装費用はたしかに高い!
工場や倉庫の塗装費用は、広さによっても異なりますが、1,000万円を超えるようなケースも多いのでご注意ください。
工場・倉庫の塗装費用が高くなってしまう理由はいくつか考えられます。
塗装費用の目安相場はありますが、一般住宅への塗装に比べるとやはり高額です。
それでも塗装から得られるメリットを考えると、塗装しないよりも塗装したほうが圧倒的にメリットがデメリットを上回ります。
塗装費用が高額になる理由は、建物の大きさです。塗装面積に即反映されるため、大きな工場や倉庫は、材料費や人件費、足場の設置費用などで余分な費用がかかってしまいます。
さらに、機能性の高い塗料を使用して長期間効果を発揮できるようにしなければならないため、塗料の価格も必然的に上がります。
工場・倉庫で使用する塗料は高性能の遮熱塗料が多い!
一般住宅で使用するようなシリコン系塗料は、コスパに優れていますが、工場や倉庫では、室内温度を下げる効果の高い「遮熱塗料」をおすすめすることが多く、実際に採用されているのも「遮熱・断熱塗料」です。
遮熱塗料を使用する理由は、光熱費の節約目的です。
遮熱塗料で高い経費削減効果が得られる!
遮熱塗料などの機能性の高い塗料を使用する理由は、工場・倉庫の立地や建物に使用されている素材が一般住宅とは大きく異なるからです。
例えば、立地をみると、工場・倉庫は周囲に何もない場所に建てられていることが多く、日当たりもよい場所です。
そして、工場・倉庫に使用されている屋根や外壁は、熱を通しやすいトタン・ガルバリウム鋼板などの金属製の軽量素材が多く、遮熱塗料の熱を反射する効果がより大きく発揮されるからです。
室内温度の大幅な低下によって、空調等の光熱費の節減につながり、結果として経費削減効果へと反映されます。
具体的なお話をすると、遮熱塗装をすれば、建物内の温度が4〜5度も下がり、電力も5〜6割も削減できます。